予防歯科Cleaning

予防歯科~むし歯や歯周病を予防するための治療。

病気になってから治療をしたとしても、失ってしまった歯や歯ぐきは元には戻りません。
だからこそ、しっかり予防していくことが大切なのです。

年代別歯科医院のかかり方と現存歯数

長崎大学の研究より。

歯磨きをしっかりしている方でも、定期的に歯科医院を受診してPMTCなどのケアを受けた方に比べると、ずっとたくさんの歯を失っていらっしゃることがわかります。

歯には虫歯の原因となるバイオフィルムががっしりと付着しています。
ご自身でしっかりと歯磨きをしているつもりでも、
歯磨きだけではこのバイオフィルムやお茶、コーヒー、タバコなどの汚れを
完全に落とすことはできません。
ご自宅での歯磨きに加え、定期的なプロのケアがあなたのお口の環境を守り、
自然で美しい歯を育てるのです。

年代別歯科医院のかかり方と現存歯数
      0~9本
残存歯数
20本以上 10~19本 義歯あり 義歯なし
仕事ができる
89.50% 79.20% 67.80% 18.20%
自立歩行ができる
100.00% 91.70% 89.20% 45.50%
日常生活の自立ができる
94.70% 87.50% 89.20% 18.20%

尾道市に在住する80歳以上の人工598人のうち、調査の同意が得られた147人(男性54人、女性93人)を対象とし調査した結果である。

歯の数と日常生活の自立に大きな関係があることがわかります。
歯の数が多いほど、日常生活の自立ができる方が多いようです。
歯の少ない方でも義歯などできちんと噛めるようにすることが大切です。

ご自分の歯をたくさん残し、しっかり噛むことが、QOL(クオリティーオブライフ)を高め、
豊かな生活につながるのです。

ご自分の歯で楽しく食べて笑いたいですね。
豊かな生活のために、予防歯科を始めましょう!

PMTC

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、訳すと「専門家による機械を使った歯の清掃」という意味になります。
様々な専用機器を使用して、虫歯や歯周病の最大の原因である「バイオフィルム(歯の表面についた細菌のかたまり)」や歯垢・歯石を除去していきます。あくまで歯のクリーニングなので、ドリルなどで歯を削ることはありません。
普段の歯磨きでは除去できない汚れが取れますので、爽快感を味わうことができます。バイオフィルムは約3ヶ月で再生されると言われていますので、定期的なPMTCをお勧めしています。

フッ素塗布

医院で歯に高濃度のフッ素を塗布します。
フッ素を定期的に歯の表面に塗布する事で、むし歯になりにくい歯を育てていきます。
十分な効果を得るためには、年に3~4回のフッ素塗布を行うことが理想です。

フッ素の3つの効果

【1】歯質の強化する

歯のエナメル質を硬くすることで、虫歯の原因菌が作り出す酸に強い歯を作っていきます。

【2】再石灰化作用を助ける

酸で溶けてしまった虫歯になりかけた部分をもとに戻す、唾液の再石灰化作用を助けます。

【3】虫歯原因菌の活動を抑える

虫歯の原因菌の活動を抑えて、歯を溶かす酸が作り出される量を抑制することができます。

唾液検査(サリバテスト)

唾液検査によって、お口の中の細菌の種類や数、唾液の質と量などを調べて、患者様に効果的なむし歯予防法をご提案します。
自分の虫歯に対するリスクを知ることで、自分にあった予防を行なっていくことができます。

家庭でできる予防

毎日のブラッシングをしっかりと行えば、虫歯や歯周病の発生率を下げることができます。
ただし、歯ブラシだけでは歯間の汚れを取ることが難しいので、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってしっかりと汚れを除去することが理想です。
ご希望があれば、正しいブラッシング方法の指導も行っております。